AGA治療はPropia(プロピア)では出来ません。

投稿者: | 2016年10月6日

男性型脱毛症で頭頂部の髪の毛が薄くなってしまった方は、かつらや増毛などをして頭頂部を隠す方もいますが、最近「Propia(プロピア)」というメーカーのテレビCMを見て驚いた方も多いのではないでしょうか?
Propia(プロピア)は、世界初となる0.03mmの薄さで頭皮と一体化させる画期的な方式「ヘアコンタクト」を開発した企業で、初めてこのテレビCMを見た時には衝撃を受けた方も多いと思います。
そんなヘアコンタクトを開発したこのメーカーではその他にも育毛ケアなども行っていますが、ではこのメーカーが行っている育毛法は、AGAの根本を改善させることは可能なのでしょうか?

 

Propia(プロピア)が行っている育毛法とは「CARE GROW」と呼ばれるもので、サロンにて経験豊かなカウンセラーがお客様の相談や要望に応じるほか、日常生活において食生活・仕事環境・普段の頭皮ケアの方法などを伺い、あらゆる角度から抜け毛の原因を徹底追究し、そのカウンセリング結果をもとに最先端のメカニズムで科学的観点からデータを収集していくことで、正しい頭皮環境と症状が分かるとしており、そのデータとプロの観点から今後の最適な育毛ケアを導いていきます。
一連の流れとしては、マイクロスキャナーを用いて頭皮を100倍にまで拡大し、表面や毛孔、毛髪の太さ、生え方、キューティクルの状態などをミクロの精度で映し出し、現在の頭皮環境と判断すると共に、その状態をお客様にも見せることで自分の頭皮の状態を把握してもらいますが、その際に健康な毛根と栄養不良の毛根、脂漏性毛根、その他の異常毛根を紹介して、自分の毛根と比較してもらいます。
次にマッサージを行いますが、最先端機器にはシェルタヘルメットと呼ばれる専用ヘルメットがあり、このヘルメット内部の圧力を強めたり弱めたりすることで、額を取り巻いているシリコンベルトが頭皮を適度に圧迫してマッサージ効果を与えて血行促進へとつなげ、同時にヘルメット内にある突起が頭部のツボを刺激していきます。ヘルメット内で真空~加圧のサイクルを繰り替えていくことにより、毛根の周りに溜まった老廃物を除去する効果が得られ、最後に加圧によって10000分の1にまでミクロ化された育毛エキスが毛根へと浸透していき、効果的な育毛ケアができるとしています。
この育毛機器の技術は、大気が平衡状態のときに外部から変化が加わることで、気圧の高い方から低い方への空気の流れが生じるとする「ルシャトリエの法則」を応用した機器で、「g・d・s(ヘアグロウデバイスシステム)」というプロピアだけの特許技術です。
この特許技術システムで育毛ケアを行えば、AGA治療にも効果があるかと感じられますが、この方法では完全であるとは言いきれず、その理由としては、男性型脱毛症の発症原因の抑制につながっていないこと、育毛は健康な毛を育てるのが目的であり、AGA治療は毛を生やす発毛を目的と敷いているため、この方法は治療とは言い切れないところにあります。

 

AGA治療では、脱毛の進行を抑えながら発毛を促進させる効果が認められている「フィナステリド」や「ミノキシジル」の有効成分を配合した薬剤治療や、さらに効果が高い成長因子(グロースファクター)を直接頭皮へ注入する毛髪再生メソセラピーなどが最も最適な治療法とされているからであり、プロピアの育毛法では髪や頭皮環境を改善させることができたとしても、抜け毛の進行を抑えて発毛させることは不可能に近いでしょう。
また、オリジナルのケア商品においても、育毛剤には成長因子が配合されたものはなく、主に保湿や血行促進効果のあるものであるため、確実な発毛効果にはつながらないと言えます。

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